プログラミングをしていると、同じ処理を何度も行うことが
非常によくあります。それを何度も書いていると、コードが
見づらくなったり、メンテナンスや不具合を修正したりするのが
大変です。PHPに限らずプログラミング言語には、同じことを
処理するものはまとめることがよくあります。
そのまとめた一定の処理のことを関数といいます。
関数を利用すると、複数の処理をひとつにまとめて、
任意のタイミングで呼び出すことができるようになります。
Amazon等の通販サイトなら、おそらく
「購入処理」が何度も使うと思います。この「購入処理」を
1つの処理としてまとめ、後で何度も呼び出せるようにします。
PHPで関数を利用するには、以下の事をが必要です。
・関数を作成する。(関数を定義するといいます。)
・関数を利用する。(関数を呼び出すといいます。)
関数を定義する
関数を利用するには、最初にコードの中でまとまった処理を指定する
必要があり。これが関数を作業にあたります。
この作業を関数の定義と呼んでいて、関数の定義は、
ブロック内にまとめて書きます。下記のように書きます。
function 関数名(引数リスト){
文;
・・・・
return 式;
}
functionの後に「関数名」を続けます。関数名とは、変数の名前と
同様に、自由につけた名前です。ただ、大文字と小文字を区別しません。
たとえば、以下のようなコードが関数の定義です。これは画面に
「文字列を出力」と出力する関数です。
function mojiretsu(){
echo "文字列を出力";
}
mojiretsuという関数名をつけて、ブロック内に処理を書いています、
ブロックの最後の「}」のあとに「;」はつけません。
一定の処理をまとめて、関数を定義できる。
関数を呼び出してみる
関数を定義すると、まとめた処理を後で使えるようになります。
この関数を利用することを、関数の呼び出しといいます。
下記のように書くことで呼び出すことができます。
関数名(引数リスト);
さきほどの例だと
mojiretsu();
と書きます。今度は{}ブロックはかいてません。最後にセミコロンを
忘れずに書いてください。コードの中でこの関数の呼び出しが処理させると、
さきほど定義してた関数の処理がまとめて行われることになっています。
サンプルコードの実行結果はこちら
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<!doctype html> <html> <head> <meta charset="utf-8"> <title></title> <link rel="stylesheet" href="../style.css"> </head> <body> <?php msg(); msg(); function msg(){ echo "お買い上げ有難うございます。<br>"; } ?> </body> </html> |
プログラムが実行されると、まず、msg()関数を呼びだしています。
次に、処理をまとめたmsg()関数の定義にうつり、その部分の処理が
行われます。その結果、画面には「お買い上げ有難うございます。」と表示されます。
msg()関数内の処理は「}」で終わりで、msg()関数が終わると、
もとの処理に戻ります。これで終了です、
1.関数を呼びだす
2.関数内部の処理が行われ
3.関数内部の処理が終わると、呼び出し元に戻る
という流れです。
サンプルコードのように一度定義しておけば、
何度でも呼び出すことが可能です。
関数のメリット
様々な処理を書いていくと、おおきなコードを作成する場合に、
どのような処理が行われているのか把握するのが困難になっていきます。
関数をつかえば、まとまった処理に名前をつけることができるので、
分かりやすいコードを書くことができます。関数は複雑なコードを
書くために欠かせない機能です。
・関数を呼びだすと、定義した処理がまとめて行われる。
・関数は何度でも呼び出すことができる。
・関数を使えば、複雑なコードを分かりやすくできる。